10月がやってきた。
結婚式に携わる仕事をしている人には、最も慌ただしい季節がやってきました。
そして、最も幸せな季節でもあります。
10月1日。
岐阜県の恵那にお住まいの姉妹からお話を頂き、ウェディングフォトのプロデュースをさせて頂きました。
おふたりは、最初、結婚式をしないという選択をされていました。
結婚式ってなんだろう。
あんなに大げさにやりたくない。
私達には結婚式はいらない。
人前に出たくない。
わざわざ時間つくってきてもらうのも申し訳ない。
結婚式をしない選択をするのには理由があります。
おふたりはとても優しくて、ご家族や身近な人達が大好き。
撮影には、ご家族の方も見学に来てくれることになりました。
大げさな結婚式はしなくても、ご家族の前で、今までありがとうとこれからもよろしくねの気持ちだけでも伝えたらどうかなぁ。
そんな話からはじまった小さな結婚式。
場所は瑞浪にひっそりと佇む素敵な花屋さんのお庭。
飾り付けは、撮影をしている間にご家族のみんなで作り上げてくれました。
そしてウェディングドレスは、妹様の手作りで
めったに顔を見せないお兄様まで駆けつけてくれました。
それはもう特別な1日。
雨が降らないかなぁって最後まで心配していたけれど、みんなの想いが通じたね。
ご家族の皆様も撮影だけだと思っていたから、びっくりしたしすごく嬉しいって、泣きながらとってもとっても喜んでくれました。
そんな家族の様子をみて。
喜んでくれる人達の想いを噛み締めて。
ふたりも結婚式ってこうゆうことかと思ってくれたんじゃないかな。
本当に幸せな1日でした。
たくさんのありがとうとおめでとうの気持ちを込めて。
何年経っても。
結婚をするときに写真を残す。
データができて、そのときは何回も見るけど、そんなに毎日見るものではないかもしれない。
けれど。
結婚して何年か経って、ふとした瞬間にアルバムをめくりたくなる時がきっとくる。
そんな時は、PCに入っているデータじゃなくて、やっぱりアルバムがいいと思う。
そんな時に幸福感に包まれた自分に出会うことが出来たら。
綺麗だなぁ。って思うことが出来たら。
その時の気持ちが分かるような表情がそこにあったら。
その先の人生が変わるかもしれない。
だから私は、何年経っても色褪せないヘアメイクをしたい。
3年くらい前の花嫁様。
相変わらずなふたりでいてくれるといいなぁ。
郡上に行ってきた。
郡上の白鳥町にご実家のあるおふたりの前撮りに行ってきました。
プロデュースはlian marriage。
白鳥は祖母が住んでいる町なので、馴染みのある町。
雨が降ったり止んだりの不安定な天気だったんだけど、撮影しようと思うとちゃんと晴れ間がでてくる不思議な日。
日頃の行いが良いのでしょう😊
ご家族の方もあたたかい方ばかりで、ほっこりな1日でした😊
そしてこの日は敬老の日。
せっかく白鳥まで来たから、撮影後には祖母の家にも寄ってきました😊
92歳になる祖母。
長年の畑仕事で腰は曲がっていますが、とても元気でしっかりしています。
スタスタと歩き、畑仕事も元気にこなします。
尊敬!
自家製の野菜やお米。親戚のおじさんが育てているドジョウや近所でとれるアマゴなど、急に行ったのに沢山のお土産をもたせてくれる祖母。
いつまでも元気でいてね!
コラボヘッドドレス✨
アンティークライクなウェデイングスタイルを提案している『Rosey Aphrodina Wedding』
デザイナーの久保田さんにお願いして、ヘッドドレスを作ってもらいました。
私がヘアメイクを担当させて頂く方には、スタイリング小物としてお使い頂くことが可能ですよ🎶
ドレスはもちろん、白無垢とかに合わせても、きっと可愛い^ ^
ボンネだよ〜♡
大分・熊本チャリティー撮影のこと。
先日、熊本から戻ってきました。
いろいろと感じることがあり、この数日少し放心状態が続いています。
今日は少し長いブログになりそうです。
熊本地震が起きてからもうすぐ5ヶ月が経とうとしています。
「大分・熊本花嫁支援」
伊勢にあるプロデュース会社Wedesignの東山さんの一言からこのプロジェクトは始まりました。
震災が起こったからといって自粛せず、前を向いて最高のウェディングを。
辛い思い出になるより「この震災を乗り越えて結婚式をしたい!」とポジティブな花嫁様を圧倒的に応援します。
最初は、ドレスやアクセサリーなどがなくなってしまった方への物質的な支援でしたが、それだけでは足りないと結婚式ができなくなってしまったり、家族の写真がなくなってしまったりという方へ向けて、現地でのチャリティー撮影へと発展していきました。
震災が起こってからすぐの自粛ムードがあったあの時期の投稿は、こんな支援の仕方があったのかと私にもなにかできることがあるのかもしれないとハッとさせられました。
そこから集まった支援メンバー6名。
それぞれのやり方で声をあげてみると、結婚式に携わる仕事をしている仲間からの応援の声や支援の輪が広がっていきました。
今回の支援には、本当にたくさんの方の協力がありました。
私は、現地に行かせていただいたひとりとして、現地の方に教えて頂いたこと、感じたことをキチンと伝えたい。
協力してくれた皆様へ感謝の気持ちを込めて話したい。
今、そう思ってブログを書いています。
いつか来るであろう東南海地震。
なにかひとつでも心に残る言葉があったら、とっさに出る行動が違ってくると思うから。
現地に行くまでは、チャリティーのことや募金のことを自分から話したりすることには、正直少しためらいもありました。
熊本の方が言っていた言葉があります。
「当事者は何回も助けを求めるような発信はしにくい。」
熊本地震は、東北と違い死者の数も少なく、報道も落ち着いてきていることもあり、
もうある程度復興しているのではないかという印象ですが、まだまだ仮設にも入居できず体育館で寝泊まりされている方もいるそうです。
でもやはり自分達から支援が必要とは言いにくいというのです。
だから、県外から支援をしにきてくれる方がいるのが嬉しいと。
今の現状をしっかり捉え、見た光景や感じたことを、私たちがありのまま伝えることがさらなる支援につながっていく。
そう信じています。
そして、益城の街で写真を撮ること、話を聞くことは辛い気持ちにさせてしまうのではと思う気持ちもあったけれど、私たちが話をした現地の方はそんなことを思ってはいませんでした。
「よく見てきてください。そして、私たちの体験を教訓にして、東南海地震に備えることができるように地元の人に伝えてください」
そう言って、お話してくれる方がほとんどだったのです。
現地の方にお話をお伺いし、みんなに伝えたいなと思ったことをまとめてみます。
①水の用意
防災グッズに必ず入れてください。
水は地震が起こり、しばらくしたら止まってしまったそうです。
水が止まったときに備え、湯船に水を張っておくことも重要だそうです。
私は、夜、湯船の水は抜かないことに決めました。
②ガソリン
車中泊になった方も多かったから、ガソリンが半分切ると不安という声が
たくさんありました。
動物を飼っていると避難所で生活することも難しいという声も。
いつもギリギリまでガソリンを入れずに走ってしまうのですが、少し見直そうと
思います。
③お子様のいるご家庭
お子様用品は支援物資として 届きにくく大変だったそうです。
水もないのでミルクもつくれず、近所の方に助けてもらったと。
乳児のお子様のいるご家庭は必死で、お子様のことを守りぬいたのだと思います。
お子様のいるご家庭は、防災グッズの中身も変わってくるのではないでしょうか。
④SNS
電話はしばらくは繋がっていて、他の地域にいる友人からの連絡で
やっと熊本で地震が起こったことを知ったそうです。
最初はなにが起こっているのかわからず、とても怖かったと。
電話はしばらくしたら繋がらなくなってしまったが、LINEだけは使うことが
できたそうです。
⑤大切な人を見つける
地震が起きたとき、大切な人と一緒にいることができるのかわかりません。
大切な人を見つけ出すために、写真を持っていると避難所でも聞いてまわることが
できるかも。
⑥自分自身を守るために
熊本では、カメラマンの山中さんのお知り合いで実際に被災をされた友人宅に
泊まらせていただき、いろいろな話を聞くことができました。
そして、なにかの下敷きになったり、ひとりでどこかに閉じ込められて
しまった時にと携帯用の小さな笛を頂きました。
今回の教訓を生かし、東南海地震に備え、皆の意識をあげること。
その友人は出会って地震のことを伝えることがあったら、一緒に笛を渡そうと思って
いたのだと思います。
すぐに携帯に付けたかったけど、今の携帯付けられない。。。
⑦家の外に出るか中に残るか
熊本の場合は1度目の地震があり、その後本震が起こったのですが、
当初、1度目の地震が本震だと言われていたので、揺れが落ち着いたときに家に帰る
方がたくさんいて被害に遭われた方も多くいるそうです。
熊本は台風の備えとして、瓦が重く作られており、余計に倒壊する家屋が多かった
とも。
比較的、古い家屋に住んでいる方は、用心した方がいいのだと思います。
地震は一度で終わりではない。
⑧逃げ道を確保する
地震が起こった際、外にでようとしたら扉がゆがんでしまい、ドアが
開かなかった。 そんな言葉を聞きました。
これは、マンションの鉄の扉。
何回か体当たりをし、なんとか外にでられたそうです。
車でも家の中でもまずは逃げ道を確保する。
とっさに行動できるかわかりませんが、頭の片隅に少しでも言葉が残れば行動が
変わるのではないかと思います。
はじめは震災で結婚式ができなくなってしまったけれど、前向きに幸せになりたいと願うカップル様の力になりたいと始まった活動でしたが、振り返ってみれば力をいただいたのは私たちでした。
印象的だったのは、地震が起こって辛いことや怖かったこともいっぱいだけど
昨日まで全く知らない近所の方々と助け合い、人の優しさをいっぱい感じることが
できたり、自分にとって大切なものはなにかを実感できたという方がとても多かった
こと。
同じマンションの方全員で、今自分が持っている食料を全て出し合い、均等に分けたり
ひとりでは不安だからと数日一緒に過ごしたり。
でも、これは自分の身を守ることができた方の言葉。
まずは、自分の身を守らなければ、大切な人を守ることもできない。
そのためになにを備えるのか。
ひとりひとり考え、身近な人に共有していくことが大切なのだと思います。
ここからは、支援をさせていただいた花嫁様のお写真。
大切な人と今一緒に居られる喜びと一緒に震災を乗り越えてきた絆を感じるふたりの
表情は、心からの笑顔に溢れていました。
水前寺江津湖公園の管理棟を特別に貸していただき、ヘアメイクをさせていただける場所まで作ってくださいました。
ありがとうございました。
最後にこの活動に賛同し、ドレス・スーツ・アクセサリーなどを無償でご提供いただいたパートナー様や先輩花嫁様。
活動をしり、声をかけてくれたり募金に協力してくれたブライダル仲間たちや友人たち。
一緒に支援のためのチャリティー撮影会を企画してくれた岐阜と多治見のブライダル仲間たち。
熊本で私たち6人を泊めてくれたさきちゃん。
地震のことを思い出し鳥肌を立たせながらもお話してくれた産直市場の方。
そして、今回、出会ったカップル様やご家族の皆様。
本当に本当にありがとうございました。
まずは身近にいる大切な人に伝えていきたいなと思っています。
話を聞いてみたいなと思ってくれる方がいたら、気軽に声かけてください。
話にいきます◎
そして、今後の活動をどうしていくのか。
ご意見などもいただきたいと思っています。
それにしても。。。
晴れてよかったーー!
笑顔がみれてよかったーー!
kikue kataoka
ウェディングイメージ撮影
『THE WEDDING SHOP』でのウェディングイメージ撮影のデータが仕上がってきました^^
アクセサリーは、本山にある『rippmonster』さんのもの。
モデルは、福岡在住のsakiさん。
カメラマンはTONETONEの対馬さん。
そして、ヘアメイクは私。
ドレスもアクセサリーもモデルさんも^^
この撮影に携わる全ての人が同じ方向に向かっている感覚。
とっても気持ちよかったな。
そして、そんな撮影は、仕上がりもよい。
また撮影したいな。
ドレスショップ様や自身のブランドを持って活動されている皆様。
お店のイメージを少し変えたい!とかブランディングを確立したい!という方などおみえになりましたら、是非ご相談ください^^
eiku109.com のコンタクトページよりお問い合わせお待ちしております!